やってきました わやわやわやわや
小学一年生ダンシ3人組です
学校はみんな違うけれど
おむつがようやく取れたときからの仲良しです
今日はおーなり由子さんの『ことばのかたち』を読んで
自分にとって嬉しかった言葉 悲しかった言葉を思いだし
その言葉に色を付けてみることにしました
ひどい言葉を日頃掛けられていたら
嬉しい言葉は心に強く残っていて
すぐに思い出せるはずですが
みんななかなか思いつかない様子でした
それだけ愛し 愛されて暮らしているのでしょう
え〜〜〜? うれしかったことば〜〜? とジョウ君
う〜ん うれしかった言葉ね〜〜? となつかさん
ジョウ君は幼稚園の時 引っ越していったユウ君からもらった言葉を書きました
ゼン君は ランドセルを初めて背負ったときに弟のソウ君が言ってくれた「か〜っこいい〜」に太く黒々と ! を書き添えました
このゼン君がお母さんのシゲコさんに言ったというのがこの言葉「なんでこんなに お母さんのこと好きなんだろう」な〜〜んて素的な言葉でしょう言われてみたい!
そして同じゼン君がシゲコさんに反抗して言ったのが「お母さんがいなくても ギリギリ生きていける」 シゲコさんは相当傷ついたらしくどす黒い縁にどんより灰色や血を思い浮かべる色を使って描いています
レゴが大好きなケイ君はレゴの作品をお兄ちゃんが「すごい!」と言ってくれた言葉を書きました
『ことばのかたち』(講談社2013)には
もしも言葉が目に見えたら「思いもよらないことばが 相手に刺さるのを見ることになるかもしれない」とか
「ひとを ひれ伏させる 魅力的でつよいことばが戦車のようなかたちをしていることがあるかもしれない」と 言葉の持つ恐ろしさを如実に表しているページもあります
でも
おーなりさんの願いは
「とどいた ことばが こもれびのようにわらいますように」
和やかなうちに今日の哲学クラスはお開きとなりました
言葉が画鋲みたいに発射されて
相手に刺さっている。。。
そんなおーなりさんの絵を見て「残酷!」と思う人もあるでしょう
でも私は 言葉が両刃であることを
人生の早い内に知っておくことを
大切だと考えています
このことを3人のお母さんたちに伝えると みな同意し
そして みな自戒としている様子でした
私のように
「たいせつなひとに
花のようなことばを
とどけることが できるように」
たくさんの人の手に届けたい本の一冊です